ローンや融資についてのコラム|第30回 繰り上げ返済で定年までにローンを返済し、不動産投資を成功させる!

不動産投資を成功させるための要素として、「安定した収入がある定年時までにローンを完済させる」ことが重要になってきます。そこで活用したいのが、『繰り上げ返済』です。
繰り上げ返済とは、ローン債務者が毎月決められた返済額に加えて、ローンの一部を繰り上げて返済していくことを言います。
繰り上げて返済した分は、元金の返済に充てられます。当初予定された元金に対してかかるはずの利息分は返済分に応じて減っていくため、結果として返済総額が少なくなるのです。
繰り上げ返済はローンを完済するための手段であると同時に、その仕組みを理解し上手く活用することが、マンション経営を成功させる鍵になってきます!
繰り上げ返済のイメージをより明確にするために、ここからは具体的なプランを見ていきましょう。 次の不動産物件を、例にします。

価格1800万円の物件を2戸、頭金10%(180万×2=360万円)で購入し、2.3%の金利でマンション経営を始めたとします。
この場合、年間キャッシュフローを購入における頭金で割った場合のCCR(つぎ込んだ資本に対して得られる利益の割合:想定利益/投資資本)は11.41%です。
これらの物件に対して、年間100万円の自己資金と毎年の家賃から得られる収入を繰り上げ返済に充てた場合、1戸目の物件は9年で完済できることになります。
そして1戸目の物件の完済が終わった時、2戸目の物件の残った債務は約1,320万円となります。
2戸目の物件も1戸目と同じように、コツコツと繰り上げ返済を行っていくことで、物件購入から14年目に完済することになります。
この繰り上げ返済の方法を応用して、投資をさらに加速させることもできます。
60歳以降に目標の家賃収入を得るために、3戸目、4戸目と購入していき、複数の物件を運営する場合、1戸目と2戸目と同様に地道な繰り上げ返済を繰り返していくことも重要です。
事実、この繰り上げ返済を軌道にのせて、所有不動産物件を増やしているオーナー様は多数いらっしゃいます。
繰り上げ返済をしっかりと理解し、上手く活用していくことが、不動産経営を軌道にのせる方法なのです!
最新のローンや融資についてのコラム
- >> 第30回 繰り上げ返済で定年までにローンを返済し、不動産投資を成功させる!
- >> 第29回 物件購入前に個人の資産状況と目的に合わせた投資プランをしっかり確認
- >> 第28回 レバレッジの高さが魅力のマンション経営で注意すべき点
- >> 第27回 預金があっても融資で物件購入したほうが良い理由
- >> 第26回 マンション経営拡大のスピードを速める「キャッシュフロー」
- >> 第25回 物件が割高か割安かを知るには「表面利り」を使う
- >> 第24回 マンション経営で抑えておきたい金融機関との付き合い方
- >> 第23回 マンション経営の収益モデルは「売却」と「ローン返済」
- >> 第22回 法人だからこそできる不動産投資の節税法
- >> 第21回 収益物件を繰り上げ返済するなら、他物件への新たな投資の方が効率的
- >> 第20回 融資を受けて不動産を購入する場合のインフレ対策
- >> 第19回 マンション経営の重要指標「ROI」とは?
- >> 第18回 不動産の購入時に発生する諸費用と税金
- >> 第17回 相続税対策にも効果を発揮するマンション経営
- >> 第16回 マンション経営で必要なローンの基礎知識
- >> 第15回 中古マンション経営ではキャピタルゲインは狙わないのがコツ
- >> 第14回 年金VSマンション経営。老後の資金になるのはどっち?
- >> 第13回 不動産価格を左右するお金について知る
- >> 第12回 4つの投資スタイルを把握しマンション経営に臨む
- >> 第11回 ワンルームから得られる収益はいくらくらい?
- >> 第10回 マンション経営の融資について
- >> 第9回 不動産投資ローンは資産を手に入れるための手段
- >> 第8回 ワンルームマンション経営と不動産投資ローンの使い方
- >> 第7回 中古ワンルームマンション経営はレバレッジを意識
- >> 第6回 ワンルームマンション経営の計画とシミュレーション
- >> 第5回 中古ワンルームマンション経営が老後資金を賄う未来
- >> 第4回 マンション経営を「利り」で判断しない
- >> 第3回 マンション経営の融資を理解することが儲かるツボ
- >> 第2回 マンション経営でキャッシュフローをプラスにする再投資のやり方
- >> 第1回 レバレッジ