マンション経営コラム|第5回 マンション経営者のためのモチベーション管理術
マンション経営のモチベーションが上がらないときは?

ワンルームマンション経営を始め、1戸2戸、そして、3戸4戸と投資マンションを増やしていく。そのうちに、ふと気づくと以前のようなやる気が湧かない、「これではいけない」とモチベーションアップを図ろうとしてもうまくいかない。
現在、マンション経営に成功なさっているオーナー様の中にも、こうした経験をお持ちになった方も少なくないのではないでしょうか。
マンション経営にとって大切なモチベーションを維持する、また失ったモチベーションを回復するにはどうすればいいのでしょう。3人のオーナー様の例から考えてみましょう。
やる気を取り戻した3人のオーナー様の例

お一人目のオーナー様は、モチベーションの低下に悩んでいたある日、ご自身が購入した物件の写真を購入順に机に並べてみたそうです。物件購入時のことがいろいろと思い出され、感慨にふけりました。少し気になっていた物件のことが頭に浮び、その物件のことを考えるうちに「やる気が戻って来た」そうです。
お二人目のオーナー様はある日、街で「名刺作ります」の看板を見かけ、会社の名刺とは別にマンション経営者としての名刺を作ることをおもいつきました。数日後、出来上がった名刺を手にしたところ「よし、やるぞ」という意気込みが再び沸いてきたと言います。
三人目のオーナー様は、パソコンに向ってそれまでの収支を整理しました。何年何月にどういう物件を買ったか、その間の収支等の記録をあらためて整理してみたのです。すると、何か自信を失い、モチベーションも湧かず悩んでいたのに「やればできる」という気持が再び湧いてきたそうです。
なぜ意欲を取り戻せたのか
3人のオーナー様がモチベーションを取り戻した「きっかけ」は三人三様です。お一人は写真、お一人は名刺、そして、もうお一人はこれまでの記録を整理することでした。しかし、そこに何か共通するものがありはしないでしょうか。
確実に言えることは、3人のオーナー様がいずれもマンション経営そのものをやめてはいないということです。モチベーションの低下に悩んではいるものの、どなたもマンション経営そのものは放り出していません。
もう一つ言えることは、それぞれにご自身がこれまでなさってきたこと、現になさっていることを、あらためて確認しているということです。
お一人は写真を見ることで、お一人は投資マンションオーナーとしての名刺を作ることで、そして3人目のオーナー様も、これまでの記録を整理するという形で、ご自分がしてきたこと、現にしていることを確認されています。
ここにモチベーション回復のヒントはないでしょうか。
当初の目的を思い出す
部下のモチベーションが低下した時、いくら「それではいけない。モチベーションを上げろ」と言っても、部下のモチベーションが上がるものではない、とは、よく言われることです。
同様に自分に対し、いくら「モチベーションを上げろ」と言っても、そう簡単にモチベーションが上がるものではありません。むしろ、自分を「あらためて見る」ということが大切だと思います。 ご紹介した3人のオーナー様も、これまでしてきたこと現にしていることをあらためて見る、ということをなさっています。
いま現在モチベーションの低下に悩んでいる自分をじかに見るのではなく、そうした自分から少し離れて、自分を「あらためて見る」。おそらく、そうすることでマンション経営を始めた頃の夢、老後の生活への不安を解消したい、会社に縛られたままの人生を送りたくはないといった夢、言いかえればマンション経営を始めた最初の目的を思い出すことになったのではないでしょうか。
モチベーションの低下を感じたなら、なぜマンション経営を始めたのか、その最初の目的を思い出してみましょう。意欲を新たにして、マンション経営に取り組んでいけるのではないでしょうか。




