マンション経営コラム|第21回 収益物件を繰り上げ返済するなら、他物件への新たな投資の方が効率的
金融機関の儲けを減らすローンの繰り上げ返済は避けた方が良い?

オーナー様が投資物件で利用したローンを繰り上げ返済して返済総額を減らしてしまうと、金融機関にとっては当初予測していた返済総額が減ってしまい、損をさせたような形になります。
このようなことから、マンション経営を拡大しようとするオーナー様が、投資用物件のローンで繰り上げ返済することはおすすめできません。
キャッシュフローに余裕がある場合は、新しい物件の購入や他の投資を検討したほうがよいでしょう。
これも個々の目標によって変わってきます。毎月40万円の家賃収入がほしければトータルで毎月40万円以上の家賃総額になるように物件を購入しなければなりません。しかし、そこまでローンが組めればあとは繰り上げ返済を繰り返し返済に向けていくのは大いにありだと思います。
今後も金融機関から借入れをするのかしないのかで判断がわかれるということになります。
金融機関が儲けの出ない融資先に投資をしてくれるかどうかは疑問
マイホームを購入しローンの返済が始まり、実際に生活してみるとキャッシュフローに余裕があり、繰り上げ返済をして返済総額を減らしたいと考えることは、一般的です。
ただ、投資用物件の場合は必ずしも繰上げ返済が良いとは言えません。オーナー様が投資用物件のローンを繰り上げ返済してしまうと、金融機関は当初予測していた返済総額が減ってしまいます。
金融機関は、儲けがあまり出ない融資先にさらに多額の融資をしてくれるかどうかは疑問です。
キャッシュフローに余裕があるなら新しい物件の購入や他の投資を検討する

このようなことから、誰もが考える繰り上げ返済を、これからマンション経営を拡大しようとするオーナー様が、投資用物件のローンで行うことはおすすめできません。
キャッシュフローに余裕がある場合は、新しい物件の購入や他の投資を検討してみてください。
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