国のスマートシティー先行モデル 東京都内では豊洲など2地区に

東京・豊洲

スマートシティモデル事業 いよいよ始動

~先行モデルプロジェクトの選定~

国土交通省は2019年5月31日、新技術や官民のデータを使って都市の課題を解決するスマートシティーの先行モデルに、東京都内からは2プロジェクトを選定しました。対象は千代田区大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有;約120ha)と江東区豊洲(江東区豊洲1~6丁目)の2地区です。
混雑解消や防災などでの先進的な取り組みを評価したとのことです。

東京では大丸有地区と豊洲地区の2地区でスマートシティーモデル

大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有地区)は、大企業本社や経済団体等が多数立地する日本最大のビジネス街であるが、災害時の帰宅困難者発生といったリスクや地上・地下にわたる複雑な移動導線への対応により、さらなるポテンシャルの発揮による国際競争力の強化が課題です。
そこで「災害ダッシュボード3.0の構築・運用」、「都市OSの整備」、「パーソナルモビリティの導入」などの取組を通して、エリアのポテンシャルを最大限に活かすことにより、日本の成長を牽引する街の実現を図る、という内容が評価されました。

 

また、豊洲エリアは急激な人口増加やインバウンド増加に伴い豊洲駅の混雑等の交通課題が顕在化。東京2020オリンピック・パラリンピックを見据えてのインバウンド対応の強化や防災対策、新たな施設の魅力を最大限に活用した地域活性化が課題で、 データプラットフォームを活用し、交通、生活・健康、防災・安全、環境、観光の5分野の横断的な実証、実用化を図り、交通渋滞のストレス解消など豊洲エリアの居住・就業の快適性向上や地域のブランディング等を通じて、国際競争力を強化という点が評価となりました。

2エリアの主な内容は下記になります。

【大手町・丸の内・有楽町エリア】スマートシティモデル

災害ダッシュボード3.0…帰宅困難者対策・負傷者救護として、医療・一時滞在施設等のデータを官民連携し、デジタルサイネージ等で発信。
インフラ維持管理…清掃・物流・警備等の、インフラ維持管理用ロボットの導入
人流データベース…Wifi等による屋内位置即位情報と動画情報を屋内電子地図上で展開し、人流データベースを構築

ほか

【豊洲エリア】スマートシティモデル

AI防災のエリア展開…住民からの情報や画像データをSNSで収集する防災情報発信サービスの構築。SNSで収集したデータをAIで解析し、迅速な状況把握、危機分析を行うAI防災訓練を住民参加型で実施
キャッシュレス化等の推進 キャッシュレス決済サービスの導入や購買データの活用によるプロモーションの最適化

ほか

【参 考】スマートシティー先行モデルプロジェクト概要(国土交通省)http://www.mlit.go.jp/common/001291681.pdf

選ばれた両地区には実証実験の費用などを国が補助することになっています。

関連記事

ページ上部へ戻る