投資用物件を選ぶ際、ポータルサイトでは「利回り」が重視されているため、利回りに囚われている方も多いのではないだろうか?
しかし、本来は「入居者が満足して住める環境」こそが空室の可能性を下げ、安定収入を得られるためのポイント。
では、入居者が望んでいる環境とは、一体何なのか?
全国賃貸住宅新聞より発表された「入居者に人気の設備ランキング2016」によると、単身者向け物件では、1位:インターネット無料、2位:エントランスのオートロック、3位:浴室換気乾燥機と、前年同様で不動の順位となっている。2位のオートロックに関しては、セキュリティ面を求める女性からの支持を多く集める結果に。5位のホームセキュリティや9位の防犯カメラなどと合わせ、仕事で家を空けることが多い単身者には安全面が重要視されるのだ。
また、今回ランキングが上がった8位:宅配ボックスや10位:24時間利用可能ゴミ置き場。
宅配ボックスは、インターネットショッピングが当たり前になってしまった現在、夜遅くなっても自分の自由な時間に荷物を受け取れるというメリットを享受できる。
24時間利用可能なゴミ置き場は、時間を気にすることなくゴミを捨てられるため、仕事で忙しい単身者にも優しい環境だ。
こういった単身者に嬉しい設備があれば、多少高い家賃を払ってでも住みたい環境ということが分かるだろう。独立洗面台や宅配ボックスなどの設備は、2000年頃の築浅物件に集中している。2000年より前に建てられた築古物件では上記のような設備がないことが多いので、注意が必要だ。
利回りだけに囚われることなく、入居者側の目線に立てば見えてくるポイントがあるため、不動産投資家にはしっかりと見極めてほしい。