相続の抱える課題と、「家族信託」という相続対策

家族

今、相続の抱える課題が3つあると言われている。

まず1つ目は「認知症」。父親名義の財産であれば、父親が認知症になってしまった場合、財産が凍結され預金の引き出しも不可能になってしまう。
2つ目に「相続税の負担」。資産の目減りを防ぐための対策として、不動産の利用が検討されることも多い。
3つ目は「家族内トラブル」。遺言もない状態で両親が亡くなった場合、兄弟姉妹での争いが起こることも珍しくない。

こういった相続の抱える課題への対策として、今『家族信託』が注目されている。これは、父親など財産を持つ人が、特定の目的のために保有する財産を家族に託し管理や処分を任せられるという仕組みである。「介護費用」「自宅を信託財産化」など、事前に決めて託せるようになっている。生前に財産の分け方を決めおくことで、家族内トラブルを防ぐことも可能となる。

例えば、分割しづらい不動産しか相続財産がない状態だとしても、父親と長男で信託契約を結び、家賃収入・謙譲益は兄弟で分配、売却・修繕に関しては長男の権限で行うことが出来るようにすることも可能となる。
相続税対策としてマンション経営を考えている方にとって『家族信託』という選択肢がある。不動産の相続も柔軟な形が取れるため、今後相続を考える上で新たに考慮すべき選択肢になり得るだろう。

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