2020年10月1日より、東京で初めてのBRTがプレ運行を開始します。
「BRT」とは、バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)を略した言葉で、道路上の専用レーンを走行するバスのことをいいます。専用ルートがあるため、運行の遅れが少なく、電車・バスに次ぐ新たな輸送方法として、現在注目されています。
この「東京BRT」は、主に湾岸エリアを含めた虎ノ門・新橋・勝どき・晴海・豊洲・有明を運行予定です。オフィス街として再開発が進められている虎ノ門や、BRTの運行を前提に居住用マンションが建築された湾岸エリアなどを運行します。都心から湾岸エリア、湾岸から都心への新たな移動手段として、その輸送力に注目が集まっています。
プレ運行のルートは?
本格的な運行開始まで、およそ三段階に分けてプレ運行が実施されます。
①プレ運行(一次):2020年10月1日~
■幹線ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海二丁目
②プレ運行(二次):2020年度
■幹線ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海五丁目・市場前駅・有明テニスの森・国際展示場駅・東京テレポート駅
■晴海・豊洲ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海三丁目・晴海二丁目・豊洲駅・市場前駅
■勝どきルート
新橋駅・勝どき
③本格運行開始:2022年度以降
■幹線ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海五丁目・市場前駅・有明テニスの森・国際展示場駅・東京テレポート駅
■晴海・豊洲ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海三丁目・晴海二丁目・豊洲駅・市場前駅
■勝どきルート
新橋駅・勝どき
■選手村ルート
新橋駅・勝どき・晴海五丁目(選手村)
10月1日より開始する一次プレ運行では、幹線ルートと呼ばれる区間のみの運行を予定しています。(虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海二丁目)
東京BRTでは2種類のバスが運行
東京BRTでは、一般的なバスの形をした「単車型」と、バスの車体が2台連結したような形態の「連節型」の2種類が運行します。そのうち、プレ運行ではほとんどが「単車型」となります。
単車バスは78名、連節バスは129名が輸送可能となっています。
輸送力については試算済みで、本格運行が開始した場合、前線合計でピーク時には片道2,000人/時間となっており、将来的にはさらに5,000人/時を目指していくそうです。
新たな交通機関に注目
この東京BRTによって、晴海から新橋までの距離が約10分と、ぐんと短縮されることになります。
また、本格運行が開始した後でも、新たな停留所の拡充も予定されています。
今後、停留所として検討されるのは、東京駅、銀座、東京ビッグサイト、東京ビッグサイトになっています。