東京都、築地水産業者に配慮 環2暫定道路、豊洲開場と同時開通を検討

3月23日の日経新聞に掲載されていた、築地移転に伴う道路の整備に関する記事を紹介したい。

築地市場の豊洲移転・開場が2018年10月11日に決定した。
東京都は、「環状2号(以下、環2)」の暫定道路を豊洲市場の開場と同時に開通させる方向で検討に入った。
その背景には、築地市場の水産業界への配慮がある。
豊洲開場後は市場関係の大量の車両が晴海通りなどに流入することが予想され、交通量の分散が課題となる。東京都は、都心に向かう上り線と豊洲方面へ向かう下り線の工期短縮を目指す。
環2の築地跡地を通る部分に関しては、オリンピック開催の2020年春に地上部道路を開通させ、選手や関係者の輸送に使い、オリンピック後に地下トンネルを整備する。
地上部道路の完成までの交通需要に対応するため、市場跡地の外縁部を迂回する仮設の暫定道路を整備する。

都の素案によると
① 上り線・・・市場移転に先立つ9月下旬から工事を開始。2週間程度で完成、10月11日に開通予定。
ただし工事が始まると、一部の水産関係の事業者の場内移動に支障が出る恐れがあり、東京都は別の作業場を用意するなどして事業者に協力を求める。

② 下り線・・・青果卸売り場などを通るため「同時開通は不可能」との見方が強い(都幹部)。よって、市場移転から2カ月後の完成予定だったが、現在築地に置いている設備の撤去作業を前倒しするなどして数週間の工期短縮を目指す。

暫定道路を巡っては、2月中旬に築地の水産卸、水産仲卸業界の幹部が小池都知事と懇談した際、同時開通を強く求めた経緯がある。環2の不通で晴海通りなどの幹線道路に車両が集中すると、住民から市場業者への不満が高まる可能性があるためだ。知事は「早期に建設する共通の目的に向かって協力していく」と話した。
暫定道路は環2の地上部道路ができるまで一般車両も通行する。開通時期の前倒しに伴い、交通安全の対策も早期に必要となる。警察や周辺住民との調整が難航する可能性もありそうだ。

2020年のオリンピックへ向け東京の再開発が進んでいる。
今回の再開発ラッシュで、東京は新しく生まれ変わると言っても過言ではなさそうだ。
マンション経営を検討中の方はオリンピックによる影響に注目していることだろう。
詳しい情報は和不動産が開催している不動産投資セミナーに参加してほしい。

関連記事

ページ上部へ戻る