原油高がインフレに与える影響-市場の歴史とこれから-

不動産投資をされている皆様にとって気になること、それは、インフレではないでしょうか?

そもそも、『インフレ(インフレーション)』という単語はよく耳にするかと思いますが、いったいどういう意味なのか、ご存じですか?

『インフレ(インフレーション)』とは、物価が上がり続けて、お金の価値が下がり続けることをいいます。

原油高は、インフレの火付け役にもなりかねません。

最近、『原油が高い』というニュースを目にしますが、皆さんはこのニュースを見て、どのような印象を受けますか?

WTI(ウエストテキサスインターミディエート)1バレル80ドルを超えたというニュースが流れ、「どうやら原油の価格が高騰しているらしい」という事は伝わるのですが、だから何なのかといわれると「なんだか、大変なんだろうな」という印象しかない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、今までの原油の価格を流れとニュースの報道を紐解いて、世界のインフレに影響を与えるであろう原油高について考えていきたいと思います。

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原油とは一体何なのか?

原油は世界中の取引所で扱われており、いくつかの産油国を中心に世界中に販売する形で流通しています。

原油は油田から採掘され、そして様々な用途に合わせて加工され、船や車の燃料として世界中で必要とされているのです。

また、電気を作るにも原油が使われます。火力発電所のエネルギー源は化石燃料です。その他石油製品として加工されるのにも使われます。

このように、原油とは、ポリエステルやポリエチレンなどの加工物・エネルギー・発電と、あらゆる用途に使われているものなのです。

そのため、原油が高くなると、あらゆるものの価格に影響を及ぼすのです。

『石油産油国と言えば中東』というイメージは、きっと皆さんもお持ちだと思いますが、その通り、主な産油国は、イラン・イラク・クウェート・サウジアラビア等の、中東に集中しています。国家がオイルで潤っている印象がありますよね。

他にも、南米ベネズエラやコロンビアでも採掘されています。

原油は『有限のエネルギー』と呼ばれています。なぜなら、採掘して掘り尽くしてしまえばそれで終わりだからです。

しかし、世界の原油埋蔵量は全ては把握されておらず、現在の油田の限界採掘量が予想出来るに過ぎません。そう考えると、すぐに枯渇してしまうということはなさそうです。

核等の新エネルギーに移行している国が増えているとは言え、化石燃料の需要は衰える事を知りません。

原油は、『世界的にとって大切なエネルギー源』と言えるでしょう。

原油の歴史【石油の登場~オイルショック】

ここでは、原油の歴史を細かく確認していきましょう。

歴史的に原油を見ると紀元前の時代からエジプトなどで防腐剤としてコールタールが利用されていたようですが、今日的な使い方がされるようになったのは、19世紀に入ってからです。

1860年代に入ると世界的にオイルブームが起こり世界各地で油田開発が進みます。そして、1870年代アメリカではロックフェラーがスタンダードオイル社を設立し、アメリカの殆どのシェアを同社が得るに至ります。

その後国際的にもシェアを拡大。1900年頃には自動車が大衆化した事も影響し、オイルマーケットは拡大していったのです。

スタンダードオイルの一社体制も終わり、BP、シェブロン、エクソン、ガルフオイル、モービル、ロイヤルダッチ/シェル、そしてテキサコと、『7姉妹』と呼ばれた国際石油会社により、1970年初頭には世界の石油備蓄の85%を支配するに至りました。【参考: https://www.ig.com/jp/commodities/oil/history-of-crude-oil-price

そして、第二次世界大戦後、7姉妹のIOCによる価格調整に対し、中東の産油国が牙を剥きます。中東の産油国が集まって『OPEC』という組織を作り、7姉妹の価格調整に対抗していったのです。 ※石油輸出国機構(せきゆゆしゅつこくきこう、英: Organization of the Petroleum Exporting Countries)

このOPECにより、7姉妹の独壇場だった石油市場は中東によりコントロールの影響を受けるようになったのです。OPECは、今日でも『OPEC+』として圧倒的ではないにせよ影響力を持っています。

そして、1970年から中東戦争、イランイラク戦争、湾岸戦争と中東を舞台にした戦争が続き、市況の混乱を相まって原油価格の高騰を招きます。これが、日本でも有名な『オイシルョック』です。

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原油価格の長期推移

次に、原油価格がどのように推移してきたのか見ていきましょう。

●2003年イラク侵攻以降

2003年にはイラク侵攻により価格が高騰していきます。この高騰を受けて石油市場に事件が起こります。

2007年頃、アメリカで『シェール(Shale)』と呼ばれる岩石の層から、石油や天然ガスを採掘する事が出来るようになったのです。

シェールは頁岩(けつがん)という堆積岩の事で、私達が知るところでは習字の硯(すずり)に使われています。

有機物を含んだ頁岩からオイルが取れるのですが、採掘には高度な技術が必要でした。技術的な問題だけではなく頁岩からの採掘にはコストも多大に掛かってしまいます。

しかし、1バレル100ドル越えと言う価格が採掘コストと見合うようになり、一気にアメリカで採掘が増えました。これが『シェール革命』と呼ばれ、アメリカが一躍世界の産油国に躍り出ることになりました。

このシェール革命のおかげで、今日でも世界のシェアはアメリカがトップとなっています。

ところが、それもつかの間。2008年9月の『リーマンショック』により原油市場も急落します。

上がったり下がったりの原油価格ですが、最近に繋がる動きが始まるのはここからです。

市場は、2014年から下落を始めます。

●2014年以降の石油価格下落の要因:新興国の景気低迷

要因の一端に、中国等新興国の景気低迷が挙げられます。

それまで、上昇の流れにあった中国はじめ新興国の景気が停滞した為消費量が減少し、原油価格に影響が出たと考えられます。

2015年6月のチャイナショックと呼ばれる中国の株式市場暴落があったのは記憶に新しいかも知れません。

●2014年以降の石油価格下落の要因:シェールオイル

もう一つが上記のシェールオイルです。

シェールオイルの供給量が多く、需要と供給のバランスが崩れ、原油価格が下落したというわけです。2016年には1バレル24ドルとなり、ついにシェールオイルのコスト割れを招きました。

シェールオイルは、1バレル掘るためのコストが30ドル程かかると言われています。

つまり、バレル当たり40ドル以上価格が付かないと原価割れを起こすためシェールオイルの掘削を中止し、それに伴い従業員の解雇や開発の中止などが進められたのです。

しかし、この年には、OPECにロシア等の非OPEC加盟国が参加しOPEC+が発足。OPEC+の減産により、原油価格は持ち直します。

ただ、一度 減産体制や油田の操業を停止させてしまうと簡単には再稼働させられません。増産体制を取ってから実際に産出量が増えるにはタイムラグが発生します。

そんな矢先、2020年にコロナが発生します。世界的に需要が減少、価格も下落し、増産機運は遠のきました。

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コロナに直面した原油市場

コロナ禍も永遠ではなく、世界的に回復して来た経済に合わせて需要が回復し、原油価格も上昇してきました。

今の高騰は回復した需要によるものですが、供給側は全く対応が出来ていません。

原油価格の高騰が続くようならシェールオイルの掘削を進めアメリカの供給量を増やす事で高騰を鎮めることができるはずなのですが、アメリカはシェールオイルを全然採掘していないのです。

【参考:アメリカのシェールオイル採掘量(https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210824/se1/00m/020/044000c)】

その他の国の供給はどうでしょうか。

実は、中国のシェールガス埋蔵量は世界一と言われているのです。中国は石油輸入世界一の大消費国家ですが、生産量をじわじわと伸ばしており、今後消費大国から輸出国へシフトしていくかも知れません。

それならば中国の増産で何とかなるのだろうか?と思いますが、アメリカと同じように、中国でも増産していません。

一体、なぜなのでしょうか?

その理由は、おそらく『脱炭素』が関わっていると思われます。

脱炭素の新潮流、そして今後の原油価格

IEA(国際エネルギー機関)のリポートに化石燃料事業におけるメタンガス排出の削減と言うものがあります。

これにより、シェールオイルに限らず化石燃料全体に対する投資熱が引いてしまっているのです。

「脱炭素で原油価格が上がっているのか」と考えるのは短絡的なようですが、影響が無い訳ではなく、「脱炭素で化石燃料への投資が減っているので供給がなかなか戻っていきにくい」ということは言えるのかもしれません。

結論としては、

・2020年コロナ以降原油価格は低く、シェールオイルはコストが見合わなかった
・その後需要が急拡大したが、対応が直ちに出来る訳ではない
・出来高を見るとコロナ以前の水準に戻っていないため、今後も価格上昇の可能性有
・需給関係だけを見れば1バレル50ドルもあればシェールオイルのコストに見合うため、供給側を間に合わせることは出来る
・ところが、それをさせない脱炭素などの投資土壌や環境政策が邪魔をしている

以上のことが、最近の原油高騰の流れと考えられるのではないでしょうか。

それでは、原油高の今後はどうなるのか?

高騰を鎮静化させるだけの生産力はあるわけですから、増産さえすれば価格は落ち着くはずです。

価格高騰の肝となるのは、『増産を行うかどうか』、この一点にありそうですね。

今後もOPEC+の動向に注目したいところです。

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インフレは起こる?原油高騰による私達への影響

さて、原油が高騰することで、不動産市況や私たちにはどんな影響があるのでしょうか。

インフレが起こるとも言われていますが、一説には、日本ではスタグフレーションが起こる等と危惧する声があります。

「インフレ(インフレーション)」とは、物価が上がり続けて、お金の価値が下がり続けることですが、「スタグフレーション」は物価が上がり続けているのに景気が低迷し、お金の価値も下がるという現象のことです。

確かに輸送コストが上がっていてあらゆる物価に影響を与えているのは事実です。

ただ、直近のロイター原油記事を見ていると、各国の備蓄放出で原油価格は落ち着くのではないかと考えられます。勿論高価格で推移していく事もあり得るのでしょうが、価格高騰の要因がコロナと言う不透明な事象であった以上、収束と言う透明性の出た未来により対策が打てるようになるはずです。

再びコロナで世界が混迷するならいざ知らず、今のところコロナは織り込まれている内容になってきているはずです。

そのため、原油価格は安定に動き、それに伴う物価高も一時的なものではないかとも言えるのです。

いかがでしたでしょうか?今回は、今回は投資とは切っても切り離せない物価、その物価への影響も非常に大きい原油価格の推移に迫りました。

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