値上げが拡大!物価高はしばらく続く?

2022年5年、アメリカの消費者物価指数は前年同月比8.6%の上昇と、1981年12月以来、40年5カ月ぶりの大幅な上昇率となったようで、様々なニュースで「記録的なインフレ」だと言われています。

バイデン大統領はこの状況が「しばらく続く」とコメントしており、インフレ打開の目処は立っていません。

日本では2%程度の消費者物価指数の上昇と、アメリカと比べれば少なく感じるかもしれませんが、事は大事です。

そこで今回は、日本の物価高について書き進めて参りたいと思います。

年内値上げ1万品目を突破

帝国データバンクが発刊している『TEIKOKU NEWS』には「今夏だけでなく、秋口以降も値上げが続いていく」と書かれていました。

年内では1万品目を超える勢いで、上げ幅も平均13%となっており多品目で値上げが見られています。

コストプッシュ型のインフレ

日本のインフレは、円安と世界の物価高による原材料の高騰が原因となっています。

需要が伸びることによるインフレを『デマンドプル型』と呼び、コスト増による物価高のことを『コストプッシュ型』と言います。

日本の物価高はこのコストプッシュ型であり、インフレーションと言うよりはスタグフレーションという状態になります。

スタグフレーション下では物価高に連動して収入が上がる訳ではないため、これまでの悲願であったインフレ率2%超えを達成したとは言え、あまり喜べる状況ではありません。年明けからの6か月間、企業側が吸収し続けてきた値上げ幅が溢れだしたようなイメージです。

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値上げは連鎖する

企業にとっての値上げの懸念点は、『値上げにより顧客が離れてしまうこと』です。そのため、企業はあまり目立つ形での値上げをしようとしません。

しかし、現状のようにあらゆるもので値上げが続くと、「今なら目立たないから今値上げしよう」といった戦略が成り立ちます。このことから、値上げは連鎖すると言われています。

確かに今の時期の値上げは「ガソリンも高いし、電力も不足すると言われているし仕方ない」と、納得がしやすい状況です。

この状況を利用し、今まで顧客離れを嫌がって値上げを躊躇していた企業が右に倣えで舵を切っているのです。

悪い事ばかりではない?

物価高は家計を直撃しており、生活が苦しくなることが予想されています。

しかし、インフレには良い兆しもあります。

形はどうであれ、物価を上げることには成功しているのです。物価上昇の基調が続けば、デフレスパイラルから脱却できます。賃金が上がり景気も良くなっていくかもしれません。輸入製品と国内製品の価格差が無くなれば、「国内製品を買おう」と考える人も増えるかもしれません。そして、円が安ければ外国人旅行者が日本に集まってきます。

生産性の下がっている日本で劇的に好景気になると言うのは非現実的かもしれませんが、この低調推移が続いた数十年よりは良い状況になるのではないでしょうか?

いずれにしても、先進国の中で異常においてけぼりを受けていた日本がデフレから脱却できるというのは、怪我の功名と言えるかもしれません。

 

激動の2022年ですが、ピンチはチャンスと言えるかもしれません。

落ちるところあれば上がる所ありです。

『変化こそ投資家のチャンス』と考え、前向きに取り組むことが吉と言えそうです。

 

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