2018年8月号の家主と地主に不動産投資家の意識調査が掲載されていたので紹介したい。
マンション経営を行う上で、他の投資家がどう考えているのかは参考にしてもらいたい。
不動産投資と収益物件の情報サイトを運営する健美家は、同サイトの会員を対象とした「不動産投資に関する意識調査」(調査機関:2018年4月11~25日。有効回答数:526人)の結果を公表した。
「投資用不動産は買い時か、売り時か」という設問では、「売り時」とした回答が47.9%と最多ではあったものの、1年前の前回調査時と比べて6.9ポイント低下し3年ぶりに半数割れをした。一方で、「買い時」と回答した人は13.9%で前回比2.3ポイントの上昇。「どちらともいえない」は38.2%と過去最高となり、売り時から買い時へのシフトとその狭間で様子を見ている人が増えたという結果となった。
「売り時」とした理由では、「価格の高騰」が78.6%と、2番目に回答の多かった「投資家増加で需要がある」の40.5%に大差をつけている。次いで「融資の厳しさ」も38.1%の回答があった。「売り時はいつまでか」の設問には、「19年まで」が35.3%、「20年まで」が28.2%と、東京オリンピックまでの価格高騰を予測していることがうかがえる。
「買い時」の理由としては、「低金利」が58.9%。次いで「融資が厳しくなってきたので、今のうちが買い時」が46.6%で前回比29.6ポイント上昇し大幅に増加して、「融資が通りやすいから」の8.9%との順位を逆転している。
一方で、「2017年10月以降に物件を購入したか」の設問では、「購入した」との回答が36.7%と、前回比6.1ポイント低下した。「購入しなかった理由は」は、「希望する条件に合わなかった」が52.6%、「価格面で折り合いがつかなかった」が31.2%、「キャッシュフローが見込めなかった」が31.2%と続いている。
同社では「購入意欲はあるものの、条件面の相違がうかがえる」と分析している。
金融機関の融資状況について、「厳しくなった」は43.3%で前回比21.8ポイント増と、昨年の2倍以上になった。具体的には、「フルローンが出ない」が55.7%、「今まで融資が通っていた属性条件では融資が下りなくなった」が50.5%といずれも5割を超えた結果となっている。
このように、不動産投資家の心理としては、「買い時」にシフトしてきていることが窺える。
ただ、購入に関する設問では「購入した」が前回よりも6.1ポイント低下しており、理由としては、「希望する条件に合わなかった」が多いという結果から見ても、「買いたいけど買えない」という人が多くなったともいえる。
「価格が高騰」したから売りたいという投資家よりも、「低金利」と「融資条件が厳しくなってきたので、今が買い時」という投資家が増えてきたということです。
オリンピックが終わったら価格が下がるとみている人もいるが、インカムゲインを目的とした投資家の人は、本当にオリンピック後に売りに出すのだろうか?また、どういった物件が売りに出されるのだろうか?その時に良い物件は残っているのだろうか?この超低金利はいつまで続くのだろうか?融資が厳しくなってきた理由は?こういったポイントを踏まえて、いつ何に投資をするのかを判断しなければならない。
その判断の参考となるセミナーを和不動産では毎週開催しているので、まずは一度足を運んでみてはどうだろうか?