
2018年の乗降客数が過去最高に
国土交通省東京空港事務所は27日、2018年の羽田空港の乗降客数が前年から約200万人増え8733万人となり、過去最多を更新したとの集計結果を明らかにしました。増加の要因として、訪日外国人のインバウンド需要により羽田空港を利用した客が増えたのでは、と考えられています。
集計によりますと、乗降客数の内訳は下記の通りです。
- 国内線の乗降客数 6936万人 台風の影響で欠航が相次いだ9月が前年同月比で下回る
- 国際線の乗降客数 1796万人 国際線はすべての月で前年を上回る
発着回数は計45万3千回で、前年から横ばいだった。
東京空港事務所の担当者は
国際線の乗降客数伸び率はここ数年に比べて下がったが、19年もラグビーワールドカップを控えており、利用増の可能性はある
と分析している。
羽田空港は増便対象空港
訪日外国人の誘致を進める政府は、羽田空港の強化を進めています。羽田空港では2020年には国際線の増便を予定しており、年間の発着回数を3万9千回程度増やす見込みです。また、国土交通省は26日、羽田空港の「国際線旅客ターミナル」の名称が2020年3月に「第3旅客ターミナル」に変更されると発表しました。現在国内線しか対応していない第2ターミナルでも国際線の乗降客数を受け入れることになるため、増便により混乱を避ける狙いがあるそうです。
羽田空港を繋ぐ路線沿線エリアは今後も注目
羽田空港といえば、先日、JR東日本が東京都心と結ぶ新線「羽田空港アクセス線」の実現に向け、環境影響評価(アセスメント)に着手する方針を明らかにしたばかりです。
これにあわせ京急電鉄は19日、羽田空港の国内、国際線両ターミナルとつなぐ空港線の利用客に上乗せしている運賃を10月から90~120円引き下げると発表したました。ICカードで乗車した場合、羽田空港国内線ターミナル駅と品川駅は407円が287円に、同様に横浜駅は478円が358円に下がるとのことです。
今、東京ではオリンピックのメイン会場がある豊洲・晴海が熱いです。それよりも、「羽田」がホットかもしれません。訪日外国人の次は、「羽田空港アクセス線」。羽田空港を繋ぐ路線付近のエリアは今後大注目でしょう。