
全宅連・全宅保証協会では、毎年9月23日を「不動産の日」と定め、消費者向けに不動産に関する意識調査を実施しています。
2018年の調査結果を見ると、
中古住宅への抵抗感が薄れている傾向が見られた
とのことです。
調査結果はこちら https://www.zentaku.or.jp/news/3660/
■中古住宅に対する抵抗感が薄れる
まず「既存住宅(中古住宅)に抵抗はあるか」を聞いた結果では、「まったく抵抗がない」と「どんな状態であろうと抵抗がある」という真逆の選択肢の回答が、同率の13.5%でした。また、最も多い回答は「きれいであれば抵抗はない」の39.8%で、次いで「売買金額と状態のバランスを見て判断する」の33.2%とのことだったといいます。
条件をクリアすれば抵抗を感じない人が7割
また、「中古住宅である」というだけで抵抗を感じる人が13.5%いる反面、「中古でもきれいであれば」「売買金額が見合えば」といった条件をクリアすれば抵抗を感じない人が7割超になります。
加えて「中古住宅にまったく抵抗がない」人も13.5%いるなど中古住宅に対する抵抗感が薄れているというデータがでました。
リフォームだけではなく、DIY、リノベーション、などさまざまな言葉が雑誌やネットの情報メディアでも特集が組まれるなどして若い世代は
新築だけが住む人にとっての「本当に最適な住宅」とは限りません。ライフスタイルや趣味趣向によりパーソナライズ、デザインされた部屋が合っていているがいいという結果ではないでしょうか。
まず、中古物件を選ぶときには、建物の品質が高く、購入後にリフォームやリノベーションをしたりすることが欠かせない事項になります。
また、2018年7月に一般社団法人不動産流通経営協会が発表した50平米未満の満足度調査によりますと( https://www.frk.or.jp/suggestion/201807_50miman.pdf )
若者の満足度が高い項目を見ると、部屋の満足度で「日当たり」(6.7点)と「通風」(6.7点)、住んでいる地域の満足度で「スーパーやコンビニ等の生活利便性」(7.0点)、「通勤や通学などの交通利便性」(6.7点)、「閑静さや公園などの住環境・治安の良さ」(6.6点)で点数が高かった。
逆に満足度が低い項目は、部屋の満足度で「セキュリティや宅配ボックス等の付加設備」(5.5点)、「遮音性」(5.6点)、住んでいる地域の満足度で「おしゃれ・高級感といったイメージの良さ」(5.4点)で点数が低かった。
これはどちらかというと戸建寄りの調査ですが、戸建であろうと、マンションであろうと住宅ニーズであることや、入居者ニーズということには変わりなく、今後のマンション管理の参考になるのではないでしょうか。