マンション入居者がフローリングを好む理由と入居率UP策
現在の主流はフローリング
一昔前は、和室に畳があり、その上にちゃぶ台を置いて、家族全員がそろって食事……という生活風景が良く見られました。しかし、日本人のライフスタイルの変化に伴い、畳のある家は少なくなってきました。畳敷きの部屋はイグサの香りがして、私たちに落ち着きや安らぎを与えてくれます。また、クッション性があるため、そのまま横になれるなどのメリットがあります。
しかし、畳にとってかわったのはフローリングで、物件の多くの床材はフローリングが用いられています。畳が減りフローリングが増えたのには、さまざまな要因があります。その中でも大きな要因として、近年の住宅では、和室を設けることが減っていることがあげられます。
戦後日本では欧米化が進み、テーブルとイス、ソファなど、床の上に座る風習が薄れていったことが大きな要因としてあげられるでしょう。
フローリングは、そういった欧米スタイルの生活スタイルに欠かせない要素として、高い人気を誇っています。
フローリングが好まれるわけ
なぜフローリングを好む入居者が多いのでしょうか。先に述べたように、日本人のライフスタイルが変化して畳が必要とされなくなったという文化的背景があります。
他の理由として、フローリングは「便利さ」と「手軽さ」を兼ねそろえていることがあげられます。
まず掃除が楽です。掃除機をかけるだけで良いので手間がかかりません。万一液体をこぼしてしまっても、サッと拭くだけできれいになります。
また、フローリングはダニやカビが発生しにくいなど使い勝手が良く、もはや私たちの生活に欠かせないものだと言えるでしょう。
一方、畳は古くなると畳を新しくかえる必要があるほか、ダニやカビが発生する可能性もあります。他にも、家具を置いたらへこんで変色してしまう、お茶などをこぼしてしまうとシミになる、といったデメリットもあり、近年では売り上げも大幅に減少しています。「和」の象徴のように言われる畳も、時代の変化には勝てないようです。
また、ワンルームマンションにおけるメリットの一つ遮音性の向上にフローリングは一役買っています。下の階の住人に音が響かないようフローリングの等級は、管理規約で定められており静かな環境での生活を入居者に提供することで、お部屋の見えないグレードアップに繋がっています。
フローリングで入居率UP
畳やカーペットを、フローリングにリフォームすることで入居率が上がったという話をよく耳にします。入居率を伸ばすためには、利便性や快適性を求める人、デザインにこだわる人のニーズに合わせて室内を現代的な内装に整えるのもおすすめです。
若い世代をターゲットにするなど、オシャレな内装は入居率を決める重要なポイントです。最近ではフローリングの素材もさまざまで、色も濃いブラウンからナチュラル、ホワイトウッドなど、カラーも豊富に揃うほか、フローリングの幅もいろいろあって、用いるフローリング材によって部屋の表情も変わってきます。
デザイン性を重視するならフロアタイル
フローリングでデザイン性は上がりますが、最近ではフロアタイルも人気があります。デザイン性の高さはもちろんですが、耐久性や清掃のしやすさなどの管理面でも注目されています。
費用は当然かかりますが、イメージしているほど高額でもないため非常にお勧めです。
フロアタイルの中でもホワイトを選ぶことで光の反射効果で、部屋を明るくすることができます。これにより、入居者がお部屋を内見する際にイメージアップ効果も期待できます。
入居者が入居するか否かは、内見時の一発勝負です。イメージをよくすることは、空室期間を短くするためにも必要です。
空き室が多い場合でも、何か一つ工夫を凝らすことで解決の糸口が見えてくるかもしれません。
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